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よっぽど悔しかったのだろう。鍛える発言が可愛いかった。
ほんと、拗ねて鍛えるとか。可愛いんだから。
「ね、風見さん。次の目的地は?」
ん?さっき歌舞伎座で話したプラン、さては聞いてなかったな。
俺のイジワルスイッチが入った。
「次は大人な街、六本木だよ?初体験させてあげるって、さっき話したよね?」
「ははははは、初体験ッ?!」
運転中でしっかりみれないのが残念だが、横目でチラッと見ると、完璧に硬直して、ピィィィと耳から蒸気が噴き出しそうな感じになっている。
掛かった!ほーら、大人なピンクな遊びだと勘違いしたぞ。
務めて しれっとした顔で続けた。
「男なら一度は体験しとかないと。いざと言う時、困るだろ?」
「い、いざ?!いざって、いざって!!・・・・わああああっ。」
両手で顔を隠して、恥ずかしがっている。
「時間もちょうど良いしね。この渋滞だと、6時頃につくかなー。」
声にならない声をあげている小夜が可愛い。
イヤイヤと頭を振る姿が可笑しくて仕方がなかった。
「・・・あの、そ、そ、そ、その、はつたいけんて、ご遠慮とか、できたり?」
「出来るわけないよ、予約済み。」
「よよよよ!予約ッ!!」
「大丈夫、俺が手取り足取り教えてあげるから。」
「テテテテテ、テトリアシトリッ!!!」
ピュュュュュゥと蒸気が噴き出している小夜に悪そうにニヤっと笑って見せた。
「あ・・・おれ、しんだ。」
そう言って、小夜はグッタリとドアにもたれ掛かかった。
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