アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
47
-
到着した。
風見さんは、「まだ目を開けちゃダメだよ。」っていうから目を閉じてるけど、このままでは歩けない。タクシーから降ろされて、動けなくなっているところで、ふわっと風見さんの、あの良い匂いがした。
あ・・・おれ、風見さんから肩を抱かれてる。
おれの右側に風見さんの体がくっついているのがわかる。背中に風見さんの手がまわって、左の肩や、腕を撫でられた。
あ・・・おれ、意識しすぎて変になっちゃう。
でもそんな事言えないから、ギュッと唇を噛んで、背中の奥が震えてきているのを耐え忍んだ。
「いくよ?」
おれの右耳に、風見さんが囁く。
うっ・・・おれ、泣きそう。
ゾクゾクと下の方から這うような感覚に支配されながら、目を閉じたまま、歩みを進めた。
「段差があるからね。」
息が耳にかかって、ビクっと震える。
はっ・・・はぁっ・・・
「・・・いいよ、ちょっと足を上げてごらん。」
言われるがままに、行動するしかなくて。
「はい、降ろして。・・・上手。次、反対足、上げて。」
もう、訳がわかんない。涙も滲んできた。
我慢の限界が来たところで、耳にチュッとキスされた。
ビクっとして、思わず目を開けると、目の前には、綺麗な綺麗な東京タワーがそびえたっていた。
「あ・・・き、れい・・・。」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
47 / 1523