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死んじゃうよ
そう訴える小夜は、多分、世界最大級の破壊兵器に違いない。俺は、耳元でハアハアと息を整えている小夜にゾクゾクしながら、ガッツキすぎた自分を反省していたのに。
死んじゃうって。死んじゃうっていうんだ。
感じすぎて?息できなくて?
もう、なんなんだ、この子。どれだけ初心(うぶ)なんだろう。
この兵器は、俺専用の兵器で確実に俺を絞めにくる。
こんなキス、した事なかったってことだよね。誰かと深い関係になった事が無かったってことなんだよね?
落ち着くように背中をあやしながら、更にがっついてしまいそうな自分を自制していた。
そろそろ帰らなければ、もっと触れてしまう。
小夜の事は、大事に大事に宝物のように大切に扱いたいのに、無意識(のほほん) 爆撃に被弾して、すぐに食ってしまいそうだ。
まだ、ダメだ。ゆっくりと小夜のペースで進んであげないと。
俺の激弱(ぺらぺら)の城壁は、小夜爆撃に自ら喜(すす)んで崩壊しようとするけど、小夜が望んでから、ソウイウ事は進めていきたいと思っている。
女の子とは違う体。求めたい気持ちは大きいけれど、負担の大きいことはさせたくない。
大事に。大事に。
やっと見つけた俺の宝物だから。俺の、天使だから。
「好きだよ、小夜。」
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