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56 2018年8月19日
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早起きをして、コインランドリーへ行った。洗濯機を買っていないから、洗濯はある程度溜まったらコインランドリーで洗っている。
洗濯機自体は探せば安いものもあるから、買おうと思えば買えるけれど、いかんせん、アパートに洗濯機置き場がないのだ。
他の住人の皆さんは、玄関のところに洗濯機を置いて排水は溝に垂れ流しているけれど、おれはそれに抵抗があった。
アパートは1年契約だから、来年は室内に洗濯機置き場があって下水がきちんとしている物件に引っ越そうと誓っている。
世間知らずなんだよな、おれ。
不動産屋さんで間取りと値段とスーパーが近いことを確認して、部屋をザッと内見して即決した結果がこれだ。これも人生勉強だと思って、今日も小銭を握りしめて洗濯している。
こうやってただ待つだけの時間があると、色々考えることができる。ぼぉっとくるくると回る洗濯物を眺めながら、いろんなことを考えるのだ。
今日は、風見さんの家に行く。
リュックに入れっぱなしの組紐ストラップも持っていく予定だ。コーヒーを淹れたところまではストラップの事を覚えてたのに、大人なキスをされた瞬間、忘却の彼方へ飛んでいった。
思い出したのは、今朝。
リュックに入れていた昨日のハンカチを変えようと開けたところで固まった。
状況的には「ちーーーーん。なむなむなむなむ。」頭の中で、おりんが鳴った。
うーん、お家に招待されたけど、なにか持って行った方が良いかな。でも、お昼ごはんは外で食べてから家に行くって言ってた。
・・・ご飯の後にデザート買って行ったらいいかな?
一緒に選べば、風見さんの好きなものもわかるし。
おれ、まだ何も風見さんのこと知らない。
もっと知りたいと思った。
あ。風見さんの誕生日も知らないや。今日はたくさん、風見さんの事を教えてもらおう。
数時間後には、風見さんに会える。
なんだか嬉しくて頬がふにゃりと緩む。と、人が入ってきたから慌てて顔を引き締めた。
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