アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
59
-
聞けば、歌舞伎座の売店で俺がトイレに行っている間に記念にと買ってくれていたとのこと。
だが、友だちという関係なのに色違いのお揃いのストラップを渡されたら重いかなと思ったらしく渡すか渡さないか迷っていたそうだ。
・・・あぁ、抱きしめたい。
俺の恋人はこんなに純粋で可愛い人なんだと色んな人に触れ回りたい!
「小夜、ありがとう!めちゃくちゃ嬉しいよ!!」
向かいの席に座ってなければ、確実に抱き寄せてキスをしているくらい、気持ちが振り切った。俺がレーシングカーなら、暴走してクルクル!と大回転しているところだ。
「小夜はどっちを付ける?」
俺、多分、顔が崩れっぱなしの大崩落中だ。目も鼻も口も定位置から確実に地面に落ちてる。
それくらい、嬉しい。
気持ちを伝え合って恋人同士になる前に、「俺と一緒にデートした記念」の品をプレゼントしようと考えてたなんて、堪らなかった。
俺の恋人は、世界で一番、可愛い。
断言できる。
「おれ、決めれないから、風見さんが決めて?」
上目遣い(無意識攻撃)、被弾!
「・・・ゴホッ。じゃあ、こっち。」
昨日の小夜が着ていた緑のシャツを連想させる、綺麗な色のストラップを選んだ。小夜の分は、青空色のストラップだ。
「ふふ、ありがとう。」
小夜は俺からそれを嬉しそうに受け取ると、早速携帯につけている。俺の携帯には付ける穴がないので、キーホルダーに結んだ。
「後で知ったんだけどね、組紐って縁を結ぶって言う意味があったらしくて・・・へへ、成就しちゃった。」
・・・うおぉ。
俺、焼ケ野原ニナッタ。
叫びだしたいくらいの可愛さに両腿を抓って、後で痣になったのは・・・言うまでもないだろう。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
59 / 1523