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風見さんの家は賃貸マンションだった。
「不動産屋で条件だすときに、か弱い女の子じゃないから要らないって言って、オートロックとか入り口のセキュリティの条件抜いたら全然払える金額になったんだよ。」って言ってたけど、いや、おれのアパートに比べたら全然高いはずだ。
エレベーター降りると半分外のようなよくあるタイプの廊下ではなくて、ちゃんと室内の廊下だった。
これなら冬も玄関側からの冷気って入ってこないんじゃないのかな。
風見さんが扉を開けてくれて、恭(うやうや)しく迎えてくれた。
これが風見さんのお城なんだ・・・。
入ってすぐ目の前に扉。右手にも扉。左手はシューズクローゼット。
「わぁ・・・。」
目の前の扉を開けるとキッチンのお部屋だった。食卓だって置ける!
振り返るとさっきコンビニで買ったデザートを冷蔵庫に入れてくれていた。
「奥の部屋に行ってて。」
「・・・お邪魔します。」
キッチンの更に奥のお部屋の扉を開くと、右側にベッド、左側には本棚兼飾り棚とテレビが置いてあった。
「わぁ・・・良いなぁ。カッコイイ。」
床は黒のフローリングで家具やベッドカバーは濃い茶色でまとめてある。カーテンは黒。天井のクロスは暗い青だ。
風見さんのお家、凄い!というか、風見さんのセンス、良い!!
インテリア雑誌をみているような室内に目が まん丸になった。
「座ったら?」
笑いながら声を掛けられて、立ち尽くしていた事に気付いた。風見さんは、おれの横を通り過ぎてベッドに腰掛け、ぽんぽんと横を叩いた。
「うん!」
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