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ハッとした。欲望のままに、小夜を抱こうとしていた。
電話に対して言いようもない腹立たしさと、正気に戻してくれた感謝と、手を離さないといけない悔しさがないまぜになって、無意識に舌打ちがでた。
「か、ざみさん・・・でんわ。」
見上げてくる小夜にチュッとキスをすると、渋々手を離す。自らの体を起こして、小夜を引っ張り、座らせた。
一度抱きしめてから、電話に出ることを断り、携帯を取りに行く。
デザートを冷蔵庫に入れた時に、鍵と一緒に置いた携帯は、今は見たくない名前が表示されていた。
・・・出たくないけど、出ないと後が面倒なんだよなぁ。
渋々、画面タップしたときに、小夜がバタバタと後ろから走ってきた。
「風見さん、トイレ貸して。」
「玄関のところだよ。」
「ありがとう!」
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