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どどどどど、どうしよう!!!
飛び込んだトイレの中でバタバタと足を動かした。
おれ、やられちゃうって。おれ、抱かれちゃうって。
期待、した・・・。
は、恥ずかしい!!
甘い疼きは、おれ自身の形を変えて、き、期待して、ヤダヤダヤダ!!
何で主張しちゃうの!おれのバカ!!
あの目で見下ろされて、本当に食べられちゃうと思った。息が止まって、風見さんの熱い息が顔に掛かって、
あぁ、このまま・・・って、このまま食べられるって、思って!
バカ!もぉ、おれのバカ!
落ち着かなきゃ!風見さんの電話が終わるまでに、落ち着かなきゃ!
ににんがし、にさんがろく、にしがはち・・・くくはちじゅういち!!!くく終わったし!
か、風見さん、どうしよう。おれ、エッチなのかもしれない。
一度、中学生のときに女の子とはお付き合いしたことがある。中学生の時のお付き合いだから、学校終わって一緒に帰ったり公園でおしゃべりしたり、ファストフード食べたりするのがデートだ。
ドキドキしながら手を繋いだのが、良い思い出だった。
高校が別になって自然消滅して、大学ではコンパも行ってみたけど、うまく話しもできなかったし、ましてやお持ち帰りとかそんな畏れ多いことは発生すること無く、久しぶりの恋が風見さんとの恋だった。
おれ、恋愛初心者だからこういうのどうしたら良いのか本当に分かんないんだ。風見さんから与えられることを、ただただ受け止めることしか出来ない。
それでも、あっぷあっぷで溺れて動けなくなる。
息さえも出来なくて、おれの生殺与奪の権利は風見さんに委ねられている。
おれ、まるで、風見さんで出来てるみたいだ。
風見さんに出会ってから、毎日まいにち風見さんのことを考えている。
この前会ったばかりなのに、風見さんの優しさにどっぷり浸かって、好きだと言われて・・・。
恋人になって2日目。
まだ2日目だけど、加速度を増してどんどん風見さんの事が好きになっている。大事にされて、甘やかしてもらって、何を返したら良いのか分からないくらいだ。
扉にもたれて、そっと息を吐いた。
うん、大丈夫。さあ、大好きな風見さんの所に戻ろう。
トイレのノブに手をかけた。
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