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ふふーっ、かっざみさぁんが、やってくるー
頭の中で歌を歌いながら、帰りの電車に乗った。あんなに鬱々としていた毎日だったのに、今日はウキウキと踊り出したい気分だった。
風見さんって、魔法使いだ。こんなに幸せにしてくれる。風見さんがいるだけで、ふわふわと浮いているような幸せ感があった。
部屋を片付けて、野菜切って、お味噌汁作って・・・。
いつもと同じ20分の歩きも、今日はあっという間だった。段取りを考えるだけでも楽しい。
鍵を開けてアパートの部屋に入った。
むわっとした夏の空気を入れ替えるために窓を開けて、振り向きざまにエアコンを点けた。リモコンをテレビの横に戻して振り返ると、寝乱れたままのベッドが視界をよぎった。
思い出すとカッと体が熱くなって、切ない感じになる。
事故とはいえ、風見さんに求めされて、誰にも触られた事がない部分を・・・!
・・・き、気持ち良かった。
自分でするのとは全然違って、どんどん追い立てられて、何も考えられなくなって、激しいキスも耳の中を舐められるのも、お尻を揉まれるのも全部が初めてで、真っ白になった。
じっとしていたら、思い出して動けなくなってしまう。とにかく食事の準備をするためにキッチンに立った。
・・・早く風見さん、帰ってきてくれないかな。
小夜はふわふわとした幸せな気分で、包丁を握ったのだった。
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