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四つん這いのまま崩れ落ちた俺たちは、荒く息を吐いた。背中から小夜を抱きしめ、小さな頭にキスをする。小夜がゆっくりとこちらを向いた。
汗で張り付いた前髪を払って、額同士をくっつけた。
「さ、や・・・好きだ。」
「おれも、すき。」
泣きはらした目を閉じて、整わない息の下で返事をしてくれた。
まだ、はしたなく垂れ流すソコが重なるように腰を引き寄せる。
「気持ちよかった。」
「おれも・・・死んじゃうかと思った。」
ふふふ、と笑い合う。
背中を撫でながら、音を立てて唇を啄んだ。
「好きだよ、小夜。」
「うん。でも、多分、おれの方が好き。」
「・・・その根拠は?」
「風見さんがいない世界は、もう有り得ないから。」
可愛い事を言う小夜を強く抱きしめる。
「それは俺の方だよ。もう小夜無しでは生きていけない。愛してる。」
泣き出した小夜の背中をトントンと慰めながら、俺は幸せを噛み締めた。
「俺には小夜だけだよ。俺と一緒にずっといて欲しい。」
うん、と頷く小夜とのキスは、ほんのりと涙の味がした。
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