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洗濯機がないのは、同棲を言いだしたきっかけでもある。
お互いに互いのことが好きで、互いの部屋に通うにしても、物理的に足りないものがあるのだとしたら、補えばいいと言う判断だ。
こんなにも好きで、こんなにも離れがたいのに、互いが一緒に生活すれば解決できる問題なら簡単に片がつく。
うちに小夜が来て俺の心を埋めてくれ、物理的には食器、調理家電などのキッチン用品を持ってきてくれたら良い。
逆に俺が小夜の家に越すとなれば洗濯機を運び入れればいいのだろうが、ここの外に出しておくには高級家電すぎて盗まれそうな気がする。第一、小夜の言葉を借りるなら、排水に垂れ流すのが嫌だから買っていないということだから、ここに住む限りは洗濯機を使うことはないだろう。
俺の部屋に住む。
これがベストな選択だ。
一緒に住むとなれば食卓ともう少し大きいベッドが必要だな。
うん、働こう。
稼いで、小夜と幸せな生活を送る。
仕事に対する意識が、小夜のおかげで変わっていく。俺自身の成長をさせてくれる小夜は、大切な大切な恋人だ。
抱いてみて、やっぱり好きだと思った。
初めて男を抱いたけれど、興奮した。
これが愛のないヤツなら勃ちもしないんだろうと思う。小夜の痴態に今まで感じたことのない支配欲と独占欲が煽られて永遠と啼かせてしまった。俺と一緒のモノがヒクヒクと震えるのを見て、萎えるどころか興奮材料にしかならなかったのだ。口に入れるのも躊躇(ためら)いはなかった。もっとドロドロにしたいという欲求のままに咥(くわ)え、啼かせたのだ。
愛のあるセックス。
今までの恋愛はなんだったんだろう。
こんなに愛おしいと思った経験が無い。
一緒に住む。
今まで付き合った子たちと一緒に生活するなんて、苦痛だっただろう。だが、小夜とは片時(かたとき)も離れたくないし、ずっと一緒に居たいと思う。
だから、提案した。
俺の世界は、小夜を中心に回り始めていて、その状況に手放しで喜んでいるのは俺自身だ。
「愛してる。」
深く口付けをしてから、小夜の家を出た。
深夜1時、電車は動いている。帰って寝たら、明日からはこれからの小夜との生活についてちゃんと考えようと思った。
風見は、ほっこりと心が温かくて、幸せな気分のまま帰途についた。
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