アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
99
-
『お疲れ様。機嫌なおして?今日は、いつでも小夜がうちに住めるように片付けるつもり。今日は逢えないけど、一緒に住むための準備だと思えば頑張れるよ。仕事、頑張って。』
お昼休みに携帯を開くとメッセージが入っていた。今日逢えないのは寂しいけれど、ちょっとホッとする自分もいる。
「いたたッ」
筋肉痛は絶賛継続中。この状態で逢っても、心配されるか笑われるか。
・・・うーん、おれの貧弱っぷり凄いよね。
今日は早めに寝て体力を戻してから、引っ越しに向けて荷物を整理しないといけない。洋服はある程度買い直すつもりでいる。あんなクタクタな服を持っていっても、風見さんに見られたら恥ずかしい。この先着る機会がないだろう。
風見さんのキッチンを見た限り、今使っている食器や調理器具はそのまま持っていくことになる。
部屋の更新までは要らないと思われる荷物はアパートに置きっぱなしでも良いだろうが、ある程度はきちんと片付けておきたかった。
住民票や生命保険の住所はアパートのままにして、様子を見てから変更するつもりだ。必然的に運転免許証もアパートのまま。
郵便の転送だけはちゃんとしとかないとだよね。
いつから一緒に住めるようになるのか。ちょっと怖い気もするけど、幸せだと感じている割合が大半を占めている。
仕事、どうしようかな。いつまでも手伝いだけじゃいけないと思う。
きちんと自立しなきゃね。
小夜は手帳にやる事リストを書き込みながら、未来に向けての計画を立てていた。
.
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
99 / 1523