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ふたりで笑いながら車に乗り込んだ。小夜と一緒にいたら、笑いが絶えない。
助手席に乗り込んできた小夜の頭をくしゃくしゃっと撫でてエンジンをかけた。
「さ、荷物運びいれたら買い物行こう!」
「うん!」
小夜の荷物は驚くほど少なかった。
靴も今履いているスニーカーと仕事の靴、サンダルだけって少ないだろ。
俺は仕事の靴だけでも同じタイプを3足揃えるようにしている。それを毎日入れ替えながら履く事によって、雑菌の繁殖を防ぎ、靴の傷みを押さえている。今は2タイプ持っているので、仕事の靴だけで6足持っている計算だ。
新人の時に小島さんから、女性は男性の靴や爪先、傘を見る。直接の担当者にはならないかもしれないが、受付の女の子やお茶を持ってきてくれる女性に、不潔でだらし無いと思われない身だしなみをするよう厳命され、今でも守っていた。
社会に出て時間の経っていない小夜は、多分知らない事や未経験の事が多い。俺が教えられることは少しずつ教えていかないとな、と思った。
「どーした、疲れた?」
「ううん、考えてた。」
「・・・何を?」
「風見さんから幸せを貰ってばっかりで、なかなか返せてないなって。」
可愛いことを言う。
「・・・さーや。運転してなかったら、このまま頭からガブッと食べてるところだよ。帰ったら美味しく頂いちゃうから、待ってて。」
「え?!や、いや、そのっっ」
「いや?」
「・・・や、じゃないデス。」
吹き出しそうになるのを耐える。
本当、この子ってば、可愛い過ぎる。
エッチで素直。純粋で、まっすぐだ。そして、眩しいこの子は、俺だけのものだ。
誇らしげな気持ちになりながら、午前中の陽射しの中を運転していく。
自然と笑顔になっていた。
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