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お風呂から上がって、ふたりでビールを半分ずつ分けあって飲んだ。
風見さんがベッドの壁に背中を預けて、おれが風見さんへ背中を預けた状態で、缶はおれの手にある。
この体勢、風見さんから囲われているような感じで、なんとも言えない安心感だ。
「ねぇ、小夜?」
優しく頭を撫でられながらお話されると、気持ちが良くて眠くなってしまいそう・・・。
「ん・・・なぁに?」
「お休み、ちゃんと取れそう?」
「うん!大丈夫。」
首だけ振り向くと、風見さんの顎の下が目の前にある。
手に持っていたビールの缶を取られ、風見さんが一口飲むと、こくんと喉仏が上下して噛み付きたくなった。
半身を捻り、目の前の喉仏をパクッと含む。
「・・・美味しい?」
「うん。」
あむあむしたら、満足したので元の姿勢に戻った。
「小夜は天然の俺専用兵器だなぁ。」
「兵器?」
「そ。」
兵器の意味は分からなかったけど、嫌がられている感じはしない。
「でね、小夜、その日なんだけど。」
風見さんから、札幌に出張にいくから一緒について来て欲しいと説明された。
お仕事自体は20日の午後だけ。後の時間は有休をとるので、一緒に札幌を回ろうということだった。
「行く!行きたい!」
風見さんと一緒に旅行に行けれるなんて想像もしていなくて、テンションが上がってくる。
ふふ。
むふふ。
じゃあ、飛行機のチケットやホテルは手配しとくね、と言われたおれは、思わず風見さんの腕にすりすりと抱きついた。
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