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『なに浮気してんの?』
風見はそう声をかけた瞬間、小夜が青ざめたのを見て頭に血がのぼった。
「し、してないからッ!」
慌てて反論する小夜に、怒りが増した。
「こんなところに女の子とふたりで居て、お茶まで買ってあげてたよね?デートじゃん。」
ふたりで仲良くベンチに座っていたんだ。女の子の頬は真っ赤に染まっていて、小夜のことを大好きだと全身で訴えていた。
「お、お茶は買ってあげたけど、デートじゃない!」
小夜が買ってあげたお茶を、まるで宝物のように大事に胸に抱えていた女の子の様子にも腹がたった。
とにかく、マンションに帰って小夜のことを独占したかった。一切しゃべらないまま、足早に帰宅した。
半ば引きずるように部屋に入り、抱きしめた。
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