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今夜は美湖ちゃんの、当面最後のお泊りだ。
明日からは毎日、お母さんと一緒に寝ることになる。
寂しいなぁという想いを素直に口にすると、美湖ちゃんのお母さんが嬉しそうに笑った。
「美湖を愛して下さってありがとうございます。もし、ご迷惑でなければ、たまにお泊まり会をさせてあげてください。美湖、本当に楽しそうなんです。」
「いいんですか?」
「よろしければ。」
お母さんのお許しがでた。
もくもくとコーンを掬い上げることに意識を集中させている美湖ちゃんに、優しく話しかけた。
「美湖ちゃん、またうちで おとまりかいしようね。」
「するー!さっちゃんとあそぶー。」
「あっくんとは?」
「あっくんとはね、おままごと!」
そのおままごとに参戦する風見さんを想像すると、なんだかおかしかった。
「あはは、楽しみだねー。」
「うん!」
朝の和やかな時間。
「今日まで、さっちゃんとあっくんと一緒だからね。明日からは、お母さんと毎日一緒だよ。だから、また、あそびにきてね。」
「わかったー!」
手を挙げてお返事する美湖ちゃんの頭を、風見さんが優しく撫でてあげる。
とんでもない出会いだったけれど、みんな幸せに向かって歩き出した。
大人たちで微笑み合う。
たぶん、おれたちは強い絆で結ばれた。
例え美湖ちゃんが大人になっても、優しい関係は続いていくと思う。
そう思いながら、おれも美湖ちゃんの頭を撫でた。
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