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ふたりきりになったエレベーターでキスをした。
なんだか部屋までが酷く遠く感じた。急ぎ足で扉の前に立ち、お揃いのキーケースから鍵を取り出した。
扉を開けて小夜が入ると、靴を脱ぐ時間すら与えず、しっかりと抱き抱えた。
そのままベッドまで運んでいく。
ベッドに座らせると恭しく靴を脱がした。
立ち上がりキスをすると、玄関に戻り、しっかりと鍵をかけた。
風呂の給湯スイッチを押し、バスタオルを握って戻る。
小夜の足元に跪いて、緊張で俯く小夜の頬を包んだ。
「お腹、空いた?」
「・・・ううん、空いてない。」
俺も緊張して食欲がなかった。帰ってくる途中で買った弁当を、テーブルに置く。
小夜を見つめた。
「・・・先に、シてもいい?」
「うん。」
「ありがとう。」
ギュッと抱きしめたあと、手を差し出した。その俺の手を掴み、小夜が立ち上がる。
ワイシャツのボタンを互いに外し、ベルトを抜いた。アンダーシャツを脱がすと、可愛い乳首があらわになった。
「小夜、大切にする。」
ぎゅっと抱きついてきた小夜の耳元で囁くと、ぴくっと体が揺れた。体を離し、両手で頬を包む。
・・・優しいフレンチキス。
ちゅ、ちゅ、と啄むと、小夜の手が俺の手を掴んだ。
顔を離すと潤んだ瞳で見上げてきた。
「おれも。風見さんのこと一生大事にする。」
・・・だから、もらって。
囁かれた言葉に、泣きそうになった。こんなに愛おしくて、生涯大切にしたい人は他にはいない。
「ありがとう・・・愛してる。」
だんだんと深くなる口付けに、小夜の息が上がる。優しく絡め取った舌から、くちゅり・・・と音が出た。
「風呂に行こう。」
そう言って、バスタオルをベッドに敷く。引き出しからゴムを取り出して置いた。ローションを持って立ち上がる。
手を繋いで、浴室へ向かった。
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