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ピロン
風見さん公認で、女子高生の真由(まゆ)ちゃんとメッセージをやり取りをしている。
最初、公園で名前を聞かれた時には、浮気をしていると怒らせてしまったけれど、仲直りした翌日には許してくれた。どういう心境の変化があったのか分からないけど、お友だちになることを許可してくれて、今は、ほぼ毎日、互いにやりとりをしている。
『小夜ちゃん、カレシさんの実家は大丈夫だった?』
風見さんは美湖ちゃんが派手に卵スープをひっくり返したために、替えの洋服を隣に取りに行って、ついでにお風呂も入れている。一緒に入るのは、お母さんが嫌がるかもしれないと脱衣所で待つそうだ。
『うん。歓迎してくれたんだ!』
『良かった!』
『妹さんも旦那さんも優しそうな人だったんだよ。』
『もー、小姑からいびられてないか心配してたよー!』
真由ちゃんは、おれたちの関係を知ってるから、色々相談できる唯一の相手だ。美湖ちゃんのお母さんも知っているけれど、就職したての今は大事な時だ。つい何かあったら、真由ちゃんに連絡しているのが現状だった。
『で、プレゼントは見つかったの?』
『まだ。どうしよう、目の前なのに。』
『いっそのこと首にリボン巻いて、おれがプレゼントってやっちゃえば?!(笑)』
『やー、それって恥ずかしいって!』
ちょっと、それ、ひかれたら立ち直れないやつだ。
『絶対喜ぶって!ペアリングとかも時間ないから作れないし、風見サンって何でも自分で買えちゃう人なんでしょう?』
『そうなんだよね。も、悩み尽くした。』
誕生日が目の前に迫ってきている。
どうしても、これという一品が見つからなくて、ほとほと困っていた。
『風見サンの好きな物ってなに?』
好きなもの?
猫と姪の雪ちゃんと美湖ちゃん。そして、おれ。
『猫かなぁ。』
『小夜ちゃん、明日買い物しよ!仕事終わり次第、◯◯駅の2階に居て!』
そんなわけで、明日は真由ちゃんとお買い物に行くことになったおれ。衝撃的な買い物になるわけだけど、それは次のお話で。
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