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もうすぐ、風見さんが帰ってくる。
小夜は風船で飾り付けた室内を見渡して、満足げにうなずいた。
お料理も完璧だ。
唐揚げと、サラダ、ポトフ、ガーリックチップを乗せた牛ステーキ。
冷蔵庫にはケーキと、キンキンに冷やしたビール。
・・・後は、おれの準備だった。
真由ちゃんと待ち合わせして買ったブツ。
クローゼットの奥に隠した、超恐怖な例のブツ。
あぁ、なんでおれ、真由ちゃんの口車に乗ったんだろう。
「絶対引かないって!大丈夫!」
自信たっぷりに腰に手を当てて「買うべしッ」とレジに追いやられた、昨日の夕方。
ほんと?
ほんとに大丈夫?
ジッとクローゼットの扉を睨んだ。
ピロン。
『駅に着いた。』
風見さんからの到着のメッセージが入った。
・・・とうとう追い詰められてしまった。おれも男だ!決めたからには、やる!
小夜は悲壮感の漂う目線で、玄関を見た。
もう、やるしかないのだ。
すくっと立ち上がり、小夜は覚悟を決めて、静かにクローゼットの扉を開けた。
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