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本日21日、あーあーあー、快晴なり、快晴なり。
びっくりするくらいの快晴で、テンションがうなぎのぼりに上がっていく。
風見さんと手繋ぎデートをしながら、小夜は中島公園沿いのホテルから札幌駅に向かって歩いていた。
地下鉄の駅がすぐ近くにあるから、ほんの200円で札幌駅まで行けるけど、どうせなら歩いて散策したいねと意見が一致して、ゆっくりゆっくりお散歩している。
周りの人は仕事があるのか急ぎ足で歩いて行く中で、おれたちは違うタイムテーブルで動いていて、なんだかひどく特した気分になった。
中島公園駅から札幌駅まで、「すすきの」と「大通り」という駅が挟まっている。すすきのは夜の街のイメージが強くてちょっと怖いなぁと思ったけど、昼間に通る分はそんな感じはあまりしない。
もちろん、飲み屋さんや・・・その、ソープランドとか。
1本通りを挟むではなく、大きな通り沿いに普通に混在している感じはびっくりしたけれど。
まずはテレビ塔からの、時計台を目指していた。
てくてくと歩いていくと、大きな商業ビルが増えてきた。
「歩いてくと、暑いねぇ。」
「だな。Tシャツにして正解だ。」
シャツの色は違うけど、お揃いのネックレスをして手を繋ぐおれたちは、誰が見ても立派な恋人同士だ。
・・・やっぱり風見さんには、似合ってる。
高身長で爽やかさんの風見さん。
コバルトブルーのネックレスは、嫌味なく似合っていた。
おれは、・・・普通の普通。
うーん、やっぱりおれには勿体ないくらい素敵な人なと改めて思った。
見た目も、中身も、男前な風見さんは、間違いなくモテているだろう。
知りたいような、知りたくないような複雑な気分だ。
大通りと表記されたその通りは、都会の中のオアシスだった。
ふかふかの芝生が生えており、色とりどりの綺麗な花が花壇に植えてある。
右手には、真っ赤なテレビ塔。
左手には・・・
「オータムフェスト!」
「気付いちゃった?」
風見さんがしたり顔で言うのが可笑しくて吹き出した。
「ブフッ。うん!」
「今日のお昼はここで買い食いするよ?」
「やったーー!」
たくさんの出店が出ているようで、風見さんから教えてもらったところによると、通りのかなり先まで並んでいるんだそうだ。
北海道中の飲食店が出店し、ラーメンや海鮮系、お肉などのコーナーが設置されていた。
1丁目会場は、ビール会場。本場のドイツビールが飲める会場だ。
5丁目はラーメン会場
6丁目はワンハンドストリート。片手で食べれるお店が立ち並ぶ。
7丁目はバー会場。
8丁目は北海道の美味しい食べ物が集まる会場で、各地域の一押し食材が売られている。
「かにー!!カニの甲羅焼き!!」
「ブハッ。楽しみだなー。」
お肉じゅっ丁目!
「リブロース、串焼き、牛タン、カツ!ベーコン、ハンバーガー、じゅっじゅっじゅー!」
テンション、ヤバイ。
11丁目は、
「どうしよう、ここでしか食べれないものがあるらしいよ?!」
これ、晩御飯もココだよね?!
「スイーツが集まってるところはレンガ庁舎のところだけど、食べれる気がしないよね。」
「うん、多分果てるよね?」
「果てる果てる。」
ふふふ、と笑い合いながらテレビ塔を見上げた。
「ミッションクリアの印鑑おせた?」
「押せた!」
観光地をミッションって。
風見さん、面白い!
「よし、時計台行くぞ!」
「イエッサー!」
時計台は、思ったより小さかった。
というか、
「超レア!」
「だろ?得した気分になるよな?」
時計台は改修工事中で、なんと実物大のプリントシートで隠されてあった。上のほうでトビさんかな?「オメェ、危ねぇだろ!」なんて同僚を叱りつけている。
うんうん、命のかかった仕事だからね、危ないことは怒らないとだね?
激レアな時計台。
うん、ミッションクリア!
「次は、赤レンガ庁舎!」
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