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浴室の扉を開けた。
洗面所とカーテンで仕切られたそこは、すでに湯気で ふんわりとした温かい空気に包まれていた。
湯船に浸かった風見さんに微笑むと、小夜はゆっくりとシャツを脱ぎ、洗面台に置いた。
「小夜、後ろ向いて・・・綺麗な背中だね。」
洗面台の鏡越しに、風見さんと目を合わせた。
「背中、好き?」
「好き。バックで入れたとき、背骨のラインがギュッて仰け反って、色っぽい。・・・次は背中の開発しなきゃな。」
うわ。
「これ以上感じたら、おれ、変になるから嫌だ。」
そう言うと、風見さんはニヤリと笑った。
「感じて良いじゃん。よがり狂ってくれれば、俺は満足する。」
「・・・もう。怖いよ。」
「脱いで、入っておいで。」
風見さんは肉食系の猛獣かもしれない。
計算しながら、狩りをする・・・黒ヒョウ。
おれは逃げても無駄なことを知っているウサギだ。
そしてそのウサギは、狩られるのを待っている。
シャッとシャワーカーテンを後ろ手に閉めて、風見さんの待つ湯船に入った。
カーテンを引いたら、狩りが始まる事を知っている。
「おいで。」
おれは狩られるために、胸に飛び込んだ。
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