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まふそら〜ずっと隣に居たいから。〜 3
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まふまふside
〜♪
「もう、誰だよ…」
悪夢を見て少し不機嫌な僕は電話をかけてきた相手も見ずに電話に出た。
「はい、まふまふですけど」
「え、ちょっと何でそんな機嫌悪いの」
聞き慣れた声が、今、一番聞きたい声が、スマホから聞こえた。
「えっ!?!?そ、そらるさんですか!?」
「そうだけど…。どしたの」
それは、そらるさんが引退するなんて言う夢をみたから…とは言えないので、
「ちょっと、悪夢を見まして…」
「ふーん。…大丈夫?」
そらるさんは、優しいなぁ…。
「はい、そらるさんの声が聞けたので、安心しました!」
「…どういうことなのw」
あ、僕今意味わからないこと言った!
「そ、それより!何のご用件ですか?」
「あー、えーっとね…3月、7日、って、空いてる、よね」
僕はカレンダーを確認し、空いていることを確かめる。
「はい、空いてます!どうされました…?」
何で、そんな不安そうに話すんですか…。胸騒ぎがする。
「話したい、ことが、あって。俺が、まふの家行く、から…」
「…っ!」
「ま、ふ?」
奥でそらるさんの心配そうな声が聞こえてくる。
「だめ、かな…」
あぁ、そんなこと言われたら、断れないじゃないですか…!!
「大丈夫です、よ!待ってます、ね…!」
そう言って電話を切る。
正夢に、なるのかな。
そう思うと、涙が頬を伝う。
「そら、る…さ、ん…」
もう一度、ベッドに逆戻りして枕に顔をうずめる。
泣いている間に寝てしまったらしく、起きると、もう夕方5時だった。
そのときには、だいぶ心の整理がついていた。
せめて、好きって言おう。
そう誓い、僕はベッドから出ることにした。
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