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まふそら〜ずっと隣に居たいから。〜 5
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まふまふside
僕は、無意識にそらるさんの手を掴んでいた。でも、離したくない。
そらるさんの、隣に、居たい。
そして、好き、と言われた。
「僕、も…そらるさんが、好き、です」
「ほん、と、に…?付き合って、くれる…?まふ…」
「もちろん、です!」
そう言って、2人で笑いあった。
「ねぇ、そらるさん。僕、そらるさんの言いたいこと、分かりますよ」
ゲームしている最中、僕はそらるさんに話しかける。
そらるさんは、肩を震わせるが、何も言わない。言えない、のだろうか。
「今年で、引退…でしょ?」
そらるさんは目を見開き、僕の方を見る。
「去年から知ってました。なのに、僕から、辞めようって、終わろうって、言えなくて、ごめんなさい」
泣いてしまいそうになるが、ぐっと我慢する。
「違うよ、俺が悪かったんだよ…」
そらるさんが、少し涙声で言う。
「僕が、」
「俺が、」
「そらるさんと、まだ一緒に、歌いたかったから」
「まふと、もっと一緒に、歌いたかったから」
ほぼ同じことを言っていて、そらるさんと顔を見合わせて笑ってしまった。
「まふ、俺からちゃんと、言わせて」
「今年の誕生日で、全面的な活動を終わりにする」
分かっていた。でも、やっぱり悲しくて。僕だけでなく、そらるさんも涙を流していた。
「でも、今日決めた」
「え…?」
何、を…?
「ずっと、まふの隣に、いる…って、こと…」
僕は目を見開いた。そらるさんは。僕が、望んでいたことを、言ってくれて。
気が付いたら、抱きしめていた。
「そらるさん……っ!!僕、僕…!!そらるさんのこと…っ!大好き、です…っ!!」
「俺も、だよ…まふ…」
そう言って、僕とそらるさんはキスを交わした。
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