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Propriété.2~誰の目にも(R18)
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ダヴィッドは『Angelique』で公開されたのとは別に、未公開写真の撮影もされていたようだ。
しっかりと局部が写っている写真も。
見出しや最後のページには、クレジットも記されている。
セバスティアン・ルソー、ガエル・メッシーナたち・・・ヘアメイクアップアーティストの名前が。
ダヴィッドのサインも記されている。
『David Anglade』と筆記体で。
*******
「・・・っ・・・痛い・・・」
いつもと通りの肌の温もり。幾度か身体を重ねているはずだから、痛いはずはないのだけれど。
やはり、瑠衣とダヴィッドの大きさは倍近い。
ゆっくりと覚醒した瑠衣は・・・
「ルル、起きたのか?」
ダヴィッドは先に起きて、バスローブを羽織った。
鍛え抜かれた身体が包まれていく姿が惜しい。
暫くはダヴィッドの身体を見つめていたい。今、瑠衣の目の前にいる。
身体中には鬱血の痕、鈍痛が走っている。ダヴィッドに抱かれた現実が物語っていた。
「ルル、何か飲むか?」
「エヴィアンかペリエある?」
ダヴィッドは早速、冷蔵庫へ消えていった。すぐ、エヴィアンを取り出して、瑠衣に手渡す。
ごくりと音を立てながら、エヴィアンを飲んだ瑠衣。
火照る身体は何かを欲していたよう。砂漠のような身体に水分はとても、気持ちがいい。
「・・・ね・・・一緒に・・・風呂・・・入ろう・・・?」
瑠衣はシーツを腰に巻き付け、ダヴィッドの手を取った。
ダヴィッドは「人の浴室なのに」と言わんばかりだが、悪い気はしない。
「待ってろ、今、バスタブに湯をためるから」
ダヴィッドは瑠衣をベッドに残し、浴室で湯をためていた。
********
「はぁぁ・・・はぁぁ・・・」
瑠衣とダヴィッドはバスタブの中。
二人は向き合うが、主導権(ポゼッション)は瞬く間にダヴィッドの手に渡った。
湯の中で瑠衣自身を手のひらで包み、首筋にキスをした。
ダヴィッドは巧みに、瑠衣の背中、腰、尻の丸みへと手のひらを滑らせた。
そして、指先は瑠衣の蕾へとアプローチされていった。ぬるま湯だが、蕾は高熱があるだろう、と窺わせる。
「あああぁ・・・ん・・・」
浴槽で悶える瑠衣はダヴィッドに唇を重ねる。
唇は重なったまま、抱き合っていた・・・
「・・・ダヴィッド・・・女性モデルとの共演は一切、断ってるんだよね・・・?」
「ウイ。セバスティアンやガエルたちにはっきりと言った」
もし、ダヴィッドがファッションモデルや俳優なら、作品によっては脱がなければいけないことも出てくる。ダヴィッドは敬虔なカトリックの家庭として育っている。
もし、ダヴィッドが女性モデルとの共演となったら、瑠衣の心は刺激される。
割り切って脱ぐだろう、と覚悟はしているとは言えども。
アンヌにゲイと告白したうえでの婚約解消の旨を話しているためだろう。アンヌに誤解を招かないように、という配慮もなされているのだろうか?
「アンヌを抱いたことすらない」
*******
リセ・モンテーニュ。10年前・・・
ダヴィッドは女子高校生からのアプローチがひっきりなし。
最上級生になれば、下級生からのアプローチも絶えない。
『ごめん、ルシール。これ以上、君と付き合えない』
『そう、解ったわ』
ルシールは当時、クラスのマドンナ的存在だった。誰もが認めるカップルだったけれど。
ダヴィッドは他校生や上級生たちと付き合っても長続きしない。
告白されて断わるのは当たり前。当然、断られた女子高校生の友人たちから責められることもしばしばだった。
『ダヴィッド。あなた、ブランシュの告白をはねつけたんですって!?』
********
「・・・僕以外には・・・二度と・・・肌を晒さないで・・・約束して・・・駄目・・・?」
誰にもダヴィッドを渡したくない・・・
ダヴィッドは瑠衣を後ろに回し、静かに抱き寄せた。
そして、キスをした。
ダヴィッドの逞しい身体に身を預けた瑠衣・・・
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