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アレルギー体質~嫌な予感
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パティスリー・コンコルド。
瑠衣とマルセルは接客をしていた。
「ルイ。俺が仕上げたパレ・オ・ドール、マンディアン、オランジェット、グリオット、ガナッシュ、ジャンドゥーヤ、フロランタンを並べてほしい」
背後からリュカの声がする。
「ウイ」
「今日は場所を変えたほうがいいだろう。リュカが仕上げたショコラを活かさなきゃな」
マルセルは瑠衣に助言をしていた。程なくして、ダヴィッドが手掛けたマカロンも出てきた。
*********
「Bonjour」
男女のカップルが談笑しながら入ってくる。
その女性は娼婦のように、化粧が濃い雰囲気がする。
「Bonjour」
瑠衣は早速、接客を始める。
そのころ、マルセルはダヴィッドから呼び出しが入る。
「マルセル、厨房に戻ってくれ」
「パレ・オ・ドール、ジャンドゥーヤ、グリオット、オランジェットをお願い」
「かしこまりました」
二人の接客を終えたときのこと。
「マルセルは厨房に消えたの?」
「呼び出しがあったので、厨房に戻りました。マルセルを呼びましょうか?」
「いいわ」
その客は帰っていった。
「なんだか、じろじろと見つめていた感じがしていたな」
就業時間終了後、ドレッシングルームで。
「?」
マルセルはなんだか、それに引っかかっていた感じがしていた。
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