アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
かんじょう、ひとつ
-
きょとんとしてるあおくんが何だか可笑しくて僕は笑った。
「あのね、おともだちはたすけあうの」
楽しい事は一緒に笑って。
悲しい事は一緒に背負う。
「そうしたらね、しあわせになれるんだよ!」
「幸せ?」
「うん! しにがみさんはわからないかもだけど、ぼくはね、ほかのひとがしんじゃったらかなしいの」
わかってくれるかな?
死んじゃう所を沢山見るのは、もうお話出来ないのは悲しいって。
「こうしてお話も、さわることも、できなくなるの。とってもかなしくて、むねがきゅーってなるの」
「きゅー……」
あおくんが、自分の胸に手を当てる。
「ばいばいは、かなしいことなんだよ。あおくんは、いっしょにいたいひと、いない? お話、たーくさんしたいひと!」
聞いてみるも、あおくんは少しだけ首を傾げただけだった。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
27 / 55