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あなたはだぁれ?
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突然窓の外に現れた、黒い服の男の人。
知り合いじゃない。初めて見る人。
見た目は真っ黒で、つり上がった目が怖そうなのに……その目は僕の大好きなお空の色をしていた。だからかな、気が付いたら窓を開けてた。
お兄さんは少し驚いた様におめめを真ん丸くしてたけど、窓を潜って入ってきたんだ。
「はじめまして」
挨拶をしてみた。
お兄さんは喋らない。不安になって見詰めてると、おっきなおててが僕の頭を撫でてくれた。それはとっても冷たかった。
だから僕は両手で包んであげた。
こうしたら、あったかくなるよね。
そう思って頑張ってぎゅっぎゅってしてても、僕の手は小さくてちょっと足りなかった。
それでも、僕は一生懸命暖めた。
お兄さんはずっとおめめをぱちくりしていた。
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