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キスに夢中になりすぎて周りの音が完全に遮断されていて、僕たちは階段を駆け上がってくる音に気がつかずにいた。
ドアノブをガチャガチャと鳴らす誰か。
僕は我に返り谷中君の胸を強く押し距離を取った。
「た、谷中君・・・・」
虚ろな目で僕を見る谷中君。
まだ舌なめずりしながら僕に齧りつこうとする谷中君の頬めがけて強めのビンタをすれば以前のように我に返り僕に対して申し訳なさそうに見る。
そして頭を下げて「ごめんなさい」と一言。
怒ればいいのだろうがやっぱり僕自身は全く嫌でもないから「いいよ」と許してしまう。
そしてドアノブを激しく鳴らす誰か。
僕は谷中君にドアを指させばため息をつきながらドアに向かって歩き出しドアを開けた。
そして僕はその人物を見て驚いた。
「ちょっと隆!!何鍵かけてんのよ!」
「なんだよお前か、何?」
「今日は夕方から邪魔するって言ったでしょ」
「あー・・・・そうだったかな?」
谷中君と親しそうに話す彼女は今日学校で僕に忠告をしてきた人だった。
僕はぽかんとしながら見ると彼女と目があった。そして彼女の表情はみるみる内に鬼の形相へと変化していくのだ。
「源道・・・・君?って隆!!あんたまだその癖直ってないの!?」
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