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「隆に聞いたのはね、恥ずかし気に鳴く源道君、目を潤ませ唇を震わせ全身が赤く染まり、まるで食べてと言ってるかのようだった・・・・って聞いてるわ」
「んなっ!?」
もちろん僕は言葉にならない叫びをあげた。
後にも先にもないことだろう。
僕の事をそんな風に言っていたなんて、思いもしなかった。いや、谷中君なら有り得る話だ。
「もう一回鳴いて」
「え、あ・・・・」
「さんはいっ!」
「にゃ~?」
「あの・・・・貸出しお願いしたいんですが・・・・」
不審げに見てくる女子生徒、僕は恥ずかしさマックスになりながら手続きを行った。
タイミングが悪すぎる。と言うかここが図書室だと言うことを忘れていた。
九重さんには「終わってから」と伝えれば笑顔で了承してくれた。
そもそもなぜ彼女がここに居るのかが不思議だった。
九重さんは図書委員でも何でもない。そして正規の図書委員がいまだに姿を現さない。
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