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「おーい、席付け~、転校生を紹介するぞ~」
先生が教室に入ってきて、その後ろから背の高い男子生徒が入ってきた。
皆が、特に女子がざわつくなか、その人は何の興味を示さず歩き、黒板を背にして顔が皆を見たとき、目が合った。
(・・・・あれ?あの人)
目の前には僕が今日、屋上の扉前で起こした人が立っていたのだ。
「郁ちゃん、同じクラスとか運命感じる~」
先生のことも周りのみんなの事も無視して僕の元へと一直線に来る彼。
「せんせ~、俺この子の隣がいいわ。ダメっすか?」
は?なんで?どうして?だって、さっき顔を合わしたばっかりなのに。
「よろしくな、郁ちゃん」
※
「あ、あの・・・・周防(すおう)君・・・・近い・・・・です」
「え、何が?教科書見てるだけだろ」
転校初日と言うこともあり教科書がまだ届いていない周防君に隣の席の僕が教科書を見せることとなったのだが、ただ教科書を見るだけなのに顔は近いしやけに肩が当たる。
教科書を見せるのってこんなんだったかな?
「郁ちゃんさ、モテるだろ?」
「へ?」
唐突に何を聞いてきたのかと思えば僕には無縁な話をしてきた。
そりゃ周防君はモテるのだろうが僕は・・・・
「・・・・僕、誰とも付き合ったこと、ないけど・・・・」
そう言うと周防君は目を丸くしていた。
「嘘だ、そんな可愛いのに?男からも言われたことない?」
「え・・・・なんで男?僕、男だけど??」
「・・・・ははは、なんでもねーわ」
そう言って周防君は話を終わらせた。
そこからは真面目に授業を聞いていて話すことはなかったけど僕は変に緊張してしまい疲れてしまった。
休み時間になったらなったでクラスの人たちが集まってきて身動きが出来なくなっていた。
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