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始まりの話
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俺が神木坂陸と出会ったのは高校一年生の時だ。
とは言っても、同じクラスでありながら最初の数ヶ月は全くと言っていいほど関わりはなく、唯一会話をしたのも「ちょっとそこどいて」「あ、ごめん」ぐらいなもんで、そいつは俺にとって縁のない人物であった。
なぜなら、そいつは超の付くイケメン。
噂によるとフランスかイタリアかの血が混ざっているらしく、スッとした鼻筋にくっきりとした二重でふわりと癖のある髪は僅かに色素が薄い。
少し垂れ下がった目尻のおかげで柔らかい印象を受ける瞳はつやりとした蜂蜜色で、まさに巷で言う「甘いマスク」とやらそのものだ。
おまけに身長まで高いときた。
いやいや神様、さすがにやりすぎじゃねえ?
絶対こいつを創造している時にテンション上がってノリでほいほいスペック付けまくっただろ。
そんでもって、俺を生み出す時にはなんかもう全部面倒くさくなって初期設定の全部平均値のままこの世に送り出したに違いない
ちなみに、後にこの「神木坂陸深夜テンション創造説」を熱説したところ、陸は膝から崩れ落ちて笑っていた。
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