アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
逃げないと
-
「響、お願い」
「ダメ」
「どうしても?」
「どうしても。」
さて、俺は絶体絶命の危機に陥っている
家に遺書を書いてこなかったのをこんなに悔やむ日が来ようとは、、、
こんな冗談言ってる場合じゃないな。
「ねぇ、なんで怒ってるのか教えてくれない?」
「...」
「響?」
何やらブツブツ呟いている。
これは意図してやってるのか、とか
くそっ!可愛すぎるだろ、とか
誰のことかわからない話を今聞きたいんじゃないのに。
「ひとつ言えるのは、お前が俺の前で違う男の話を嬉しそーに話してきたことが原因だ!」
「どーして友達のことを響に言っちゃいけないんだ!?」
「それは...」
これはあれだな。うん、あれだあれ。
名前はないが、たまに響は自分で言ったことを説明しようとしない。
急に難しそうな顔してこっちみてくるんだ。
色気がもともとある顔から、そんなに見つめられたら、男の俺でもドキドキする。
一体この顔で何人の女の子を誘惑したんだか…
そんなことを考えていたら、響から質問が降ってきた。
「おまえは俺のことどー思ってるんだ?」
「急に何言ってんだ?
俺たちは幼なじみの友達だろ?」
「友達か
なら友達のおねがいは聞いてくれるよな?」
とびっきりの笑顔でそう言われた後、なにがなんだかわからない俺に顔を近ずけてきた。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 24