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甘い青葉5
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そこで初めて僕は“本当の青葉”を知った。
青葉が声を発するのは、僕の授業のときだけだったのだ。
本来はとても無口。
どんな人になにを質問されても一切答えない。
他愛もない会話だけでなく、必要最低限なことにすら決して声を出さない。
原因は不明。
ただ一つ確かなことは、彼があらゆることから心を閉ざしてしまっているということ──。
ご両親はもう何年も青葉の声を聞いていないらしい。
もちろん学校でもずっと席に座ったまま、休み時間でも勉強し続けているらしい。
誰とも口をきかず、友達もおらず、『なにを考えているのか分からない』と怖がられているらしい。
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