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知られたくなかった4
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「ペット」
それっきり青葉は口を閉ざしてしまった。
澄んだ瞳は開かれたままこちらをとらえているのに、どこか虚ろで悲しげに見えた。
当然かもしれない。
青葉には親しい友達がいないのだ。
学校生活のなかでそれがどんなに心もとなく、苦しいか、僕には分かる。
こんな話はするべきじゃなかった──。
僕は自分がわざとらしく笑顔を作っていたのが急に恥ずかしくなった。
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