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知られたくなかった9
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「ごめんなさい……、変なこと聞いちゃって」
不安そうに眉をしかめた青葉は、どこか悲しげで、若さゆえの悩みに取り憑かれているように見えた。
僕にも身に覚えがある。
ここは人生の先輩として、嘘は無く、答えるまでだ。
「……あるよ。もちろんあるさ。みんなの前でミスすると、恥ずかしすぎて死にたくなる……かな?」
こわばっていた青葉の表情が、その瞬間、ほんのすこしほぐれた気がした。
眉間に寄っていたシワが一本、二本と消えていく。
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