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好きです1
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「──好きです、先生」
鼓膜を貫いたもの。
それが言語だということは分かったのに、なにを意味しているのか理解ができなかった。
その瞬間の僕は、青葉とうまくコミュニケーションが取れなかった後悔に支配されていて、テキストを片付けながらも心が遠くに飛んでいた。
「ぼくは百井先生のことが好きです」
幻聴にしてはいやに、たちが悪い。
いつもならとっくに教室を出ているはずの彼がここにいるはずがない──。
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