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この家の主は雅弘のはずなのに、佳那に譲るような上げるような態度である。それがどうも可笑しくて疑問に思う。中学2年生、育てるには経済的負担があり、なんの得もない。佳那は雅弘が何を考えているのか分からなかった。
雅「仕事をするから、先に風呂 入っていいよ」
佳「はい」
やっと一人の空間となり、張り詰めた緊張をお湯で流す。ため息をつき、今日一日を振り返る。
佳「雅弘さん、優しい人だな…初めて会うのに、いっぱいしてくれて……」
お湯に浸かると、10秒数えて風呂を出た。
パジャマを着て小さなタオルで髪を拭く。仕事を終えた雅弘がちょうどドアを開け、廊下でばったり会う。
佳「お風呂…ありがとうございます」
なぜだか、よそよそしくなってしまう。雅弘は「髪が濡れてる」と佳那にドライヤーを渡した。リビングへ行くと佳那は髪を乾かし、雅弘は浴室へと向かった。
だんだんと眠くなり、目が開閉している。
どこで、寝れば良いだろうか。分からず、体育座りをし、そのまま目を閉じた。
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