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汚い自分
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雅弘side
淫らな行為をしてしまったことに雅弘は反省し、朝食を作る。佳那よりは上手には作れず、テーブルに料理を並べた。
"良かった"
佳那が自分としたことについて覚えてなくて安心した。それと同時に安堵する自分が狡い奴だと思った。欲深い人間なんだと。佳那の首には雅弘が付けたマークが付いている。雅弘の独占欲が。
佳那が顔を洗い戻ってくると向かい合わせでテーブルに座った。
佳那「お弁当作れなくてすみません…」
雅弘にとって佳那の弁当は楽しみの一つであった。佳那が風邪で寝込んでいたのだから仕方が無い。
雅弘「いつも作ってもらってるだけで有難い。明日からは俺も手伝うから。」
佳那「いえっ!僕…雅弘さんに住ませてもらってるのに、何もしないなんて…」
違うんだ。住ませてるんじゃない。罪を償っているんだ。
雅弘「家族だし、そんなに気を使わなくていいよ」
佳那「でも、お弁当は雅弘さんのために僕が作りたいです」
嘘でも自分のためだと言う佳那に、雅弘は嬉しくなった。
罪が罪だと思えなくなる。
佳那との生活で幸せになる自分がいる。
汚い自分。
佳那の姉を殺した自分。
純粋な瞳に映る自分は悪魔のようだ。
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