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気まずい
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中川「美味しい料理、ありがとう。」
佳那「いえ……」
女性は微笑んで、佳那に優しく接する。すごく良い人。雅弘が好きになるのも分かる。
男じゃ女と同じスタートラインに立てない。中川のルックス、性格全てが完璧である。
目の前の女を邪魔だと思った自分の汚い心。自分が醜い。
中川「学校は楽しい?」
佳那「はい…」
中川「高校時代に戻りたいなぁ…文化祭とか楽しかった。佳那くんのクラスは何を出すの?」
佳那「メイド喫茶です」
中川「楽しそう!!スーツとか着るの?」
佳那「メイド服…を着させられます」
中川「絶対、可愛い!見てみたい!!」
佳那「嫌ですよ…恥ずかしいですし………」
中川からの質問攻めに佳那は答えていく。彼女は話しをリードしてくれるため、話しが弾んでいく。電話を終えた雅弘が戻ると、入浴するように言われて佳那は言われた通り浴室へと向かった。
ドアを開けて、シャワーを顔に当てた。もやもやとした黒い感情。憎悪。悲しみ。哀しみ。
ぐちゃぐちゃと混ざっていく。
胸が変にドクドクと動く。
姉を失って雅弘しかいないのに。
────なんで優しくしたんだ。意識するし、勘違いしちゃうじゃんか。
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中川 愛華(なかがわ あいか) 雅弘の上司の娘 友人
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