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唯一の
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佳那side
お風呂から出れば中川は帰ったようで、雅弘がテーブルで残りの夕飯を食べていた。
雅弘「お茶いる?」
佳那「はい…」
雅弘は佳那にお茶を出すと、佳那は雅弘の前に座った。乾かしていない髪から水滴が服に落ち肩や胸が透ける。
雅弘「佳那くん、乾かしな?」
佳那「はい」
乾かし終わった佳那はソファに座る。
雅弘はテーブルに広がった皿を食洗機に入れていく。
雅弘「佳那くん、明日からお弁当大丈夫だよ」
佳那「えっ…」
雅弘「夕飯も俺が作るよ」
ずっと佳那が作っていた。美味しくなかったのだろうか。もっと努力するから。
だから…
佳那「ご飯作ります…」
雅弘「佳那くんに無理はさせられない。熱出してまた倒れたら……」
そうか、迷惑だったんだ………
佳那「ごめんなさい」
雅弘「いや、こっちこそ無理させてごめんね」
目が合わない。雅弘が冷たく感じる。
暗い底へと落ちるような感覚に恐怖を覚える。捨てられるそう思った。もう、必死で必死でしがみつく。
佳那「明日は僕だけでお買い物行きますね」
お手伝いでも、奴隷でも、なんでもいい。
あなたにとって僕が必要な人間であれば。
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