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友達
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嫌でも時は進み高校三年生、今日も学校へと行く。この時だけは辛い事を考えなくていい。少しずつだが今、この現実を受け入れ始めている。
受験生となり、東京の大学へ進む進路も決まっている。
いつも通り竹内涼平が待ち合わせの場所で佳那を待っている。挨拶をすると、車内では赤シートを取り出し、何度も受験対策の本を開いた。
竹内「今日も家に来る?」
佳那「うん、お菓子買ってくね」
竹内「大丈夫だよ」
と言われても、気にしてしまう。高2の冬から竹内の家にお世話になっている。佳那が辛い時、竹内は何も聞かずに家に泊めてくれた。
それだけで救われたのだ。
竹内「母さんからメール。今日、エビフライだって」
佳那「やった!!大好物!!」
佳那の胃袋は竹内家に掴まれていた。
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佐武 佳那(さたけ かな) 親はいなく、唯一育ててくれた姉を中学2年で失う。お姉ちゃん大好き。
竹内 涼平(たけうち りょうへい) 佳那の同級生 佳那のことが…
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