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節分 番外編
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節分のためにスーパーで恵方巻きの材料を買う。恵方巻きは好きなものを入れて食べたい。雅弘よりも速く帰宅し、佳那は料理の下準備をしていく。
今日は豪華な魚も買って、あと豆も買った。
玄関の鍵を開ける音がして、佳那はガスコンロの火を消し玄関へと急いだ。
雅弘「ただいま」
佳那「おかえりなさい」
いつも通り佳那は雅弘の上着をハンガーにかけた。もうこれが普通になりつつある。
雅弘「ありがとう。あっ…これもらったよ!」
それはツノのカチューシャだった。これは誰が着けるのだろうか。
雅弘「ほら、二人分あるんだ〜」
佳那「ふぇ?僕もつけるんですか?」
雅弘「嫌だった?」
苦笑いをした雅弘に佳那は「嫌じゃないです」と答えた。
佳那「あの…似合わないと思うのですが………」
雅弘「それなら俺の方が似合わないから大丈夫」
雅弘は佳那にカチューシャを着けると、可愛いと言ってふわりと笑う。
この人の素敵な笑顔が見れるならカチューシャも悪くないかも。そう思う佳那は雅弘にもカチューシャを着けた。
佳那「えへへ…おそろいですね」
スーツを着たカッコイイ鬼は佳那限定の鬼。
佳那「しゃしん…写真撮っていいですか?」
ピョンピョンと軽く跳ねながら興奮気味の佳那は雅弘からの許可を待つ。
こんな可愛いお願いをされたらYesと答えてしまう。
佳那はスマホを持ってくると雅弘にカメラを向けた。
雅弘「えっ…俺だけ?!」
佳那「えっ?」
雅弘「佳那くんも一緒に撮ろう?」
ソファに座ると、雅弘の隣に座る。
うんうんと頷いてこんか状況になってしまったが。これは近い。心臓がバクバクする。
それに、雅弘との顔が近くて。
カメラに映る自分は変な顔をしてないだろうか。
チラッと画面を見ると、真っ赤にした自分が写っていた。
雅弘が佳那の肩を抱き寄せて、佳那の顔は雅弘の肩に触れる。
ひゃぁぁあ!!手がぁぁぁあ!!
何枚か写真を撮り、佳那は火照った顔を手で扇いだ。
雅弘「佳那くん?熱でもある?」
佳那「はぁう………」
雅弘の手が額に触れる。冷たくて気持ちいい。
雅弘「今日ははやく寝ようか」
佳那は返事をすると、撮った写真を見た。好きな人との写真。先程は恥ずかしかったり、照れたり、ドキドキしたりしたが、今は凄く凄く嬉しい。
これは、ホーム画面にしとこう。
節分【番外編】END
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