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宿敵
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* * *
知りたくなかった。いつの間にこうなったんだ。竹内涼平は今、脳内での情報の整理ができないでいた。佳那への想いを募らせていた三年間が終わってしまった。必死にアピールをした。少しは揺れていると思ったが…
佳那「ごめんなさい…実は…雅弘さんも僕のこと………」
好きだった。
両想いに勝てるはずもなく、俺の初恋は儚く散ったのだ。
そう簡単に諦められるわけない。学校帰りの長い道。佳那への恋心が取れるわけもなく。
涼平「付き合ってるの?」
佳那「………付き合ってない」
付き合ってないのなら、自分にもまだチャンスがある。そう簡単に終わらせるわけにはいかない。あんなにあの男のことで泣いていたではないか。あんな男のどこがいいんだ。
佳那「涼平とは友達でいたい」
友達。友達としてそばにいるほど自分の心は広くない。
涼那「俺は、諦めない。佳那が振り向いてくれるまで…」
佳那「でっでも…」
それは無駄だと言いたいのか?そんなの自分が一番分かっている。
涼平「………佳那。俺は、佳那の友達にはなれない。佳那が好きだから」
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栗山 雅弘(くりやま まさひろ) 24歳。男。佳那を引き取った。佳那の姉の自殺の原因が雅弘らのいじめによるものだった。
佐武 佳那(さたけ かな) 親はいなく、唯一育ててくれた姉を中学2年で失う。お姉ちゃん大好き。
竹内 涼平(たけうち りょうへい) 佳那の同級生
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