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不安
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佳那side
雅弘さんに涼平との関係がバレてしまった。ズルイ僕をどう思ったの?
何か言ってくるのかと思ったが、何も言わない。嫉妬してくれれば、良かったのに。
なのに、黙ったまま。
もしかして、僕のこと嫌いになった?
せっかく、好き合えたのに距離ができてしまう。必死に頭を働かせて、言い訳を考える。出た言葉が「僕…雅弘さんが好きです」だ。
駄目だ。言い訳なんて思いつかない。正直に話そう。
佳那「涼平が一番の友達なんです。大切なんです。雅弘さんと涼平の好きは違うんです。でも……でも、涼平は僕と友達に戻れないって。諦めたくないって。僕…片思いの気持ち分かるから。でも、どう答えれば…正解が分からなくて。だから、引き止めたくて。」
隣に座る雅弘さんに抱きついて、必死に離さないで欲しいと願う。
佳那「ごめんなさい。嫌わないでください。好きなんです。雅弘さんしかいないんです。僕には、僕には」
佳那は顔を雅弘の胸に埋める、雅弘がどんな顔をしているか分からない。怖い。どう反応をしているのか。するのか。
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登場人物
栗山 雅弘(くりやま まさひろ) 24歳。男。佳那を引き取った。佳那の姉の自殺の原因が雅弘らのいじめによるものだった。
佐武 佳那(さたけ かな) 親はいなく、唯一育ててくれた姉を中学2年で失う。お姉ちゃん大好き。
竹内 涼平(たけうち りょうへい) 佳那の同級生
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