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大作戦
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─────…
家へ帰ると、佳那はエプロンのリボンを結ぶ。
佳那「よしっ!!」
"雅弘さんをメロメロにしちゃおう大作戦!!"
まずは得意の料理で。雅弘を喜ばせよう。
〜ピンポンパンポーン〜
※しばらく佳那の妄想にお付き合い下さい。
雅弘『佳那くん、いつもありがとう』
雅弘は佳那の頭を撫でながら、笑顔を向ける。テーブルには佳那お手製の料理が。
佳那『えへへ...雅弘さんのためです。ごっ...ご褒美欲しいです...なんて』
なんて甘えたことを言えば『ご褒美何がいいの?』の雅弘は返した。
佳那『えっえっとぉ...雅弘さんの...きっ...』
雅弘『き?』
赤面した佳那は自身の唇に触れた。
佳那「きす...」
雅弘「ただいまー」
ビクリと肩が震えた。雅弘の帰宅の声に我に返った。涎の垂れるような妄想であった。ブンブンと顔を横に振って、先程の妄想を振り払う。体の熱が冷めないまま、佳那は雅弘の方へと向う。
佳那「おっ...おかえりなしゃい!!」
かっ噛んだ...
雅弘「ただいま。顔が赤いけど、もしかして熱でも」
先程の妄想からさらに追い打ちをかけるかのよう、コツンとぶつかる額同士。佳那の熱が雅弘へと伝わる。
わぁ...わぁぁ......///
佳那では処理しきれないドキドキ。ボフンと汽車の煙のようにボルテージが上がる。冷却されずにオーバーヒートを起こした佳那は、熱さに困惑した。
雅弘「大丈夫?」
スルリと雅弘の手が頬から首へと。脈拍を測り体調を確認する雅弘。
距離が、息が。雅弘の唇ばかりに視線がいってしまう佳那。
雅弘「平均よりも脈が多い?熱いし、やっぱり熱が」
佳那「あああっあのっ...うぅ......これは熱ではなくて...いや、熱なんですけど...風邪をひいたのではなく、雅弘さんに」
やっと佳那が赤面している理由について、気づいた雅弘は「ごっごめん」とパッと手を離した。
もじもじとしながら、上目遣いで佳那はいつものセリフをこう言う。
佳那「お仕事...お疲れ様です」
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