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あの日から一緒に寝るようになった2人は、必ず軽いキスをした。雅弘は安心して眠れるようになり、悪夢を見る回数も減った。
受験シーズンにもなり。机に向かって追い込みをかける。佳那は気合いを入れて、メラメラと瞳を火のように燃やす。
大学受験まであと1ヶ月。
胃が痛くなるのは、緊張とストレスだ。
佳那と同じように雅弘も緊張していた。
「佳那くん、頑張れ」とか「受かったらご褒美買おうね」など、佳那を支えようと必死である。
──────…
受験当日。雪が降らないことを願い、前日にてるてる坊主を雅弘が作った。そのおかげか、快晴である。
雅弘「忘れ物無い?寒くない?カイロ!カイロ多めに持っていって」
佳那よりも落ち着きのない雅弘は何度も荷物チェックをする。
佳那「たぶん大丈夫。ありがとう。雅弘さん」
雅弘「うん………」
いつもよりも佳那が大人びて見えた。遠くに行ってしまうような気がして、寂しくて、涙がでそうで───。
手を振らなきゃ。
雅弘「いってらっしゃい」
佳那「いってきます」
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