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受験
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佳那side
ペンの走る音。緊張、時間、焦り。これほどまでに家へ帰りたいと思ったのは初めてだ。
試験会場内は自分と同じように必死に勉強してきた人ばかり。
果たして自分は大学生となれるのか。
不安しか無い。
─────あっという間に時間が過ぎ、後は結果を待つだけ。
長い春休みとなったが、結果が出るまでは気を抜けない。
雅弘の帰りは19時頃になるから、それまでに夕飯の用意などをしよう。まだ外は明るい。佳那は近所のスーパーへ行こうと、ラフな格好に着替えた。
戸締まりをしっかりして、マンションの1階にあるポストの確認をする。
なんだろう。
そこには、白い封筒が入っていて、佐武 佳那様と書いてある。切手が貼られて無いため、直接ポストに入れたのだろう。
また後で読もうとバックに手紙を入れると軽い足取りでスーパーへと向かった。
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