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透真side
あれから4時間ほど経つが、禄は帰ってこない。
もしかしたら誰か捕まえて、一緒に居るかもしれないが…
そういう時は大体俺に連絡が入る。
別に禄は禄だから本当は一々俺に報告することもないが、もし襲われたり攫われたまま気付かないのは怖いので連絡は入れる約束なのだ。
でも不安定そうだったから、連絡の入れ忘れかも…。
くっそ、一応探すか…
それからは慎也にも協力してもらい、大捜索が始まった。
寮内のリラックスルームや、共通で使う場なども見たがどこにもいない。
どこにいんだよ…
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それからというもの、寮内や学校を探しても居ない。
頭を抱えて悩んでいると慎也から電話が入った。
透真「もしもし?」
慎也「もしもし!あのね、爽が見つけてくれたよ。」
杠が…
透真「どこに居たんだ?」
慎也「寮の隠れた裏庭のベンチ。」
透真「まじか…」
慎也「眠ってたらしいんだけど、すごく体が冷えてるから爽の部屋で寝かせてるみたい。」
透真「…わかった、礼を言っておいてくれ。」
慎也「引き取りに行かないの?」
透真「あぁ、禄は今不安定でな。
俺が行くと変にプレッシャーを与えるから。
お前も俺の部屋来れば?」
杠と禄を二人きりにしてみるのも面白い。
まぁ、かなり心配だけど大丈夫だろ。
禄を探してくれたらしいしな。
慎也「行くっ。」
透真「あぁ、杠に泣かせたら殺すって言い聞かせてから来いよ?」
慎也「はーい!」
それから通話を切って、慎也を待った。
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