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静かに玄関を開けると透真の靴とは別の靴があった。
これは…慎也か?
それなら邪魔したくない。
俺は音を立てないように自分の部屋に入った。
それからはベッドの上で心が寒いのに耐える為、三角座りをして膝に顔を埋めていた。
暫くして、部屋の外で驚くような声が聞こえる。
すると直ぐに部屋の扉が開いた。
透真『禄…いつ帰ってきたんだ。』
透真に続いて慎也まで入ってきたらしく、俺に駆け寄り凄く心配そうな声で聞かれた。
慎也『どうした?』
禄『っ、寒い…寒いんだ』
そんなこと言うつもりはなかった。
何ともない、と平気な顔して言うつもりだったのに…
慎也『顔を上げて…おいで。』
手を広げて俺を呼ぶ慎也に体が勝手に飛び込んでいた。
そして俺を抱き締めて落ち着くように背中を摩ってくれて。
人の体温と心地良さに、いつしか眠りについていた。
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