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本当の気持ちを打ち明けた所で本題を切り出す。
爽『みのは俺と関わるのは嫌?』
爽の問いかけに首を傾げ、か細い声で言う。
禄『関わるのって…そういう感情抜きにしてって事?それともセフレ?恋人…は嫌か。』
爽『みのが望むなら恋人でもいいんだよ。』
爽のこの言い方が引っ掛かって眉を顰める。
望むならって何?
ゆずの発した言葉で俺に期待をさせておいて、自分はどうなったっていいと言うのが気に食わない。
俺がいなくてもどうとなるんだろ?
…なんて思っちゃうから重たいと思われるのか。
禄は落ち着いて考えた後に返事をした。
禄『嫌か否かで聞かれたら嫌じゃないよ。
でもゆずが続く自信が無いならセフレでも友達でも何でもいい。』
ツンとした態度で返すとイラつかせたみたいで。
爽も中々に気が短いため、酷い言い方をしてしまう。
爽『素直じゃないね、それでよく毎回重たいとか言われるよな。どちらかと言うと、冷たい方だろ。君が意地を張るならセフレでもいいんだよ。』
禄『っ、あーそう!いいよそれで。』
バンッ!!!!!
爽『あっ、ちょ!みの!』
あまりにも腹が立って、それでも寂しくて部屋を出る。
共有スペースには慎也と透真が居て、俺は迷わず慎也に抱き着いた。
慎也『どうしたの、喧嘩?』
禄『別に…』
すると直ぐに部屋から出てきて近付いてくる爽。
爽『ちょっと、いいよって言うなら怒らないでよ。』
禄『別に怒ってない!それでいいもん!ゆずがセフレでもいいならいいの!』
大きな声で言い返すとその場の空気が凍りついた。
慎也『は?』
禄『しん、や…?』
初めて聞く慎也の冷たい声にビクッと怯える。
慎也『あー、みのに怒ってるんじゃなくて爽だから。』
するとジリジリと爽に近寄り、壁に追詰める透真。
極めつけに爽の足の間にガンっとひざをついた。
透真『お前何考えてるわけ?
あれか?天邪鬼だから思ってる事素直に言えないってか?燃やすぞ。』
その透真の言葉に耳を赤くする爽。
その2人のやり取りを禄は惚けた顔をして見ていた。
慎也『みの?!何その顔…はっ、イケメン二人の壁ドンを見たからか。』
禄『へ?!ぁ、うるさい!』
うるさいと言いながら慎也の胸に顔を填めた。
爽『はっ、離せ!お前は父親か!』
顔を背けて爽が訴えると透真は呆れたように言う。
透真『お前はガキか。』
やっと開放された爽は透真から1番離れた壁の隅へ避難した。
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